住宅が「生きている」
2012-05-20更新
住宅が「生きている」
高断熱・高気密住宅がエネルギー効率がよく、健康的であることは、私たちが主張する までもなく、もはや世界の潮流となりました。このレポートは、そのことを明確に物語っ ています。住宅が「生きている」ということについて、さらに私の考えを述べたいと思います。そ れは、高断熱・高気密の性能がアップすればするほどその住宅は呼吸をしなくなる、すな わち、窒息型の住宅になるという批判にこたえるためでもあります。 さきにご紹介したロッキーマウンテン研究所のサスティナブル住宅に関するレポートで も明らかなとおり、気密性の高い住宅こそが省エネと快適性・健康性を同時に解決してく れる住まいだと、私は確信しています。気密性が高いということは、その空間を「窒息空 間」にすることではありません。逆なのです。住宅空間を気密化することによって、逆に 「生きた開放空間」にするのです。それが、私たちのFPの家の精神です。 著名な建築家であるデヴィッド・ピアソンは、名著『ナチュラルハウスブック』(前川 泰次郎訳、産調出版、一九九五年)のなかで「住まいは有機的組織体に匹敵する。そして、 私たち自身の皮膚(衣服は第二の皮膚)のように、不可欠な生きる機能(保護、保温、呼 吸、吸収、蒸発、調節、伝達)を遂行する第三の皮膚である」と述べました。